(※取扱説明書より)
『大破壊』と呼ばれる最終戦争によって、人類が地上を追われ、
その居住を大地の底に移して半世紀。
「国家」という概念は既になかったが、それに代わって台頭した
「企業」同士の争いは終わることはなかった。
全てが「企業」によって管理される世界で、
唯一、それに含まれない存在があった。
報酬によって依頼を遂行し、何にも組みしない傭兵、
彼らは『レイヴン』と呼ばれていた。
それは、ひとつの依頼から始まった。
世界最大規模を誇る地下複合都市「アイザック・シティ」を活動拠点とする
ひとりのレイヴンに、レイヴンズ=ネストのネットワークを介して普段通りに
届けられた依頼だったが、その内容には奇妙な点がいくつか存在した。
奇妙な点のひとつは、そのレイヴンを直接に指名してきたことだった。
ネット上で公募される通常の依頼とは明らかに異なり、直接そのレイヴンの
端末に届けられていたのだ。そしてもうひとつ、その依頼の内容は
あまりにも単純であったが、同時にきわめて不明瞭なものだった。
『地下複合都市「アンバー・クラウン」に侵入してほしい』
たったそれだけの文面で依頼主の名前すら不明ではあったが、それとともに
提示された報酬は莫大な金額となっていた。勿論、この状況と提示された金額
の多さから、相当に危険な任務であると判断することが可能であったが、
レイヴンという職を生業とする以上、危険はある意味、日常と等価であった。
依頼を受諾したレイヴンは莫大な前金を手にし、愛機とともに、
「アンバー・クラウン」に向かうのであった。
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